三島絵本をたのしむ会

「三島絵本をたのしむ会」3年目を迎えました!

今年度も三島市生涯学習課のご協力のもと開催できることに感謝しています。
読み聞かせに携わっている皆さんを繋いで情報共有、絵本との出会い、気づきをそれぞれの活動に活かしていきたいと思います。

R4.5.26 令和4年度第1回(第9回)「三島絵本をたのしむ会」

今回は、佐野小、北中、山田中、西小、徳倉小、北上中、てんとうむし文庫さんから6名、生涯学習課から指導主事の上田先生もご参加くださいました。まずは自己紹介から始め、絵本紹介をしました。それぞれの学校での活動状況、子どもの読書環境など、絵本から広がった話題に今後の課題がみえた充実した時間になりました。皆さんそれぞれに思いを持って読み聞かせをされていることがわかり、この会で共有できたことは今後の活動に繋がると感じます。
参加してよかった!と何かしらのおみやげ持ち帰る会です。
ご都合のつく時には、是非ご一緒ください。

松岡享子さんの絵本

子どもの本の創作や翻訳をされ数々の作品を残された松岡享子さんの絵本を持ち寄り皆さんからご紹介いただきました。子どもの頃に読んでもらった記憶が頭のどこかにあって、絵本の表紙を見た時にふーっと「この絵本、何回も読んで好きだった絵本だ!」とその頃のことが蘇ってくる、松岡享子さんの絵本にはそんな思い出がある絵本が数々あることが今日の会でもお話に出ました。

松岡享子さんの翻訳本からは、出版社の違いで見返しが違う「がちょうのペチューニア」のシリーズ、訳者が異なる「うさこちゃんの絵本」シリーズを見比べてたり、物語の展開が子どもの身近なことで親近感がわく「フランシス」のシリーズ、絵本のこの言葉に勇気をもらえた!と『くまのコールテンくん』のページを開きました。
創作絵本『ちいさなたいこ』からは民話絵本のこと、遺作となった物語絵本『えんどうまめばあさんとそらまめじいさんの忙しい毎日』から普段の暮らしを振り返りました。

5年ほど前に東京子ども図書館で松岡享子さんの『きつねのホイティ』をお聴きした時のことは今も鮮烈に残っています。きれいなピンクのショールをふわっと軽やかに纏い「ほら、ホイティに見えるでしょ」と絵本を横に語られたお話は本当に楽しかったです。こんなふうにお話の世界に引き込んでくれる大人がそばにいたら子どもたちは幸せ!と思ったのでした。

絵本を囲み溢れ出てくる話題に、これからも読み継がれていくだろう絵本のすばらしさを感じました。松岡享子さんの残してくださった思いを大事に子どもたちに絵本を読んで届けたい、伝えていきたいと思いました。 
               
                      (文 山内知恵子)