三島絵本をたのしむ会

第5回 三島絵本をたのしむ会2021.2.24

生涯学習センター5階の和室で行いました。これから読み聞かせを始めるという方を含め9名の方がご参加くださいました。生涯学習課の入船先生からこれからの活動の励みになるお言葉をかけていただきました。
今年度はコロナ禍で読み聞かせができた学校は少なかったのですが、この会で皆さんとお顔を合わせ絵本のお話ができることを嬉しく思います。

テーマ「ことば」

できたばかりの『ことばリレー記録集』を見ていただき、ことばリレーに参加した方と朗読をしました。そして、参加者の皆さんの持ち寄った絵本を紹介し合いました。
テーマ「ことば」から本を選ぶ皆さんの視点がそれぞれで興味深かったです。
・ことばを聞くだけで笑っちゃう、子どもの笑いのツボにはまる絵本
・やさしい語りかけが赤ちゃんに嬉しい絵本
・繰り返しのリズムが心地よく響くことば
・擬人化されたことばから清々しい力強さを感じる絵本
・ことわざを楽しむ絵本 など
しりとり、早口言葉、逆さまから読んでも同じことば、懐かしいことば、聞いて心地よくやさしいことばなどに、始終笑みに溢れる会になりました。自由に絵本を手に取ってみる時間もざっくばらんに話ができて貴重な時間になります。まだまだことばをテーマに本の話が広がりそうでした。
また開催したいテーマだなと思います。

「ことばリレー」記録集

三島市主催、ことばのたね実行委員会により 三島で生まれ育った大岡信さんのお誕生月催しとして企画されました。
「つなげるし つながるし」
三島絵本をたのしむ会も協力しました。
ゲストとして三島市出身の絵本作家スギヤマカナヨさんのチーム、大学で詩の授業を受けている「インカレポエトリ」みなさんもご参加下さっています。
三島の中学生、大学生、一般の方々、近隣の方がグループを作りことばを紡ぎました。皆さんの作品が、この『ことばリレー記録集』にまとめられました。

【新型コロナウイルスの影響により、人々が集まって語り合うことが難しい状況の中、私達は、大岡信が実践した「連詩」を試みることこそがふさわしいのではないかと考えずにはいられませんでした。これまでごくごく当たり前だった大切なことができなくなってしまった今、言葉によって人と人がつながっていく「連詩」に閉鎖状況の中でも心を通わせられるヒントがあると思ったからです。】ことばのたね実行委員会 ことばリレー記録集「はじめに」より

大岡信さんと親交があった谷川俊太郎さんの詩からスタート。グループで1番走者になった人は谷川さんのことばを読んで自分のことばをつむぎます。こうして前の人の詩を受け、感じたことやイメージから新たなことばを作り、次の人へ渡していくことばリレー。3行、5行、3行、5行、と交互に15連のことばを紡いでいきました。

「たどたどしいけれどまっさらなこどものことば
ほほえむははのひたいにあさひがさして
うみはおだやかにふるさとあらっている」 俊

谷川俊太郎さんのことばから、其々にことばが紡がれていきました。
みなさんなら、どんなことばをつむぎますか?

作品集は参加者皆さんの感想も併せてお楽しみください。
三島市立図書館、中郷分館で閲覧できます。