三島絵本をたのしむ会

2022.2.26スギヤマカナヨさんのワークショップ

三島市ご出身の絵本作家スギヤマカナヨさんをお迎えして三島絵本をたのしむ会主催、みしま百花繚乱プログラムとして、ワークショップを開催しました。(三島市生涯学習センター5階 第1.2.4研修室にて)
小さなお子様から小学生、親子、ご家族で25名の方が参加されました。
受付がスタートして間もなく満席となりキャンセル待ちの方もいらっしゃる中、コロナの状況が落ち着かない日々に緊張感を持ち、換気、消毒、感染対策の上、満を持しての運びとなりました。スギヤマカナヨさんの明るいお声かけで、子どもたちの嬉しそうな顔を見て、7名のスタッフ皆で楽しかった思いを共有できたことは宝物になりました。
スギヤマカナヨさんを始め、ご参加の皆さま、文化振興課さま、生涯学習課入船先生、出版社めくるむ様、皆様ありがとうございました。

「みーせーて絵本」ハンドスタンプで世界に一つ、自分だけの絵本をつくろう!

『みーせーて』(アリス館 2010)カナヨさんの読み聞かせから始まりました。
両手を合わせた中には何が入っているかな?
みんな興味津々。
読み聞かせの後は、キットパスでスタンプ。
なめらかな描き心地、鮮やかな発色を楽しみ、
リバーシブルボードに思い思いの色を重ねていき霧吹きをしてペタ!
2枚合わせの画用紙にスタンプした手形のまわりをハサミで切って中には自分の宝物を描きました。
今日の手形、今の手の大きさ、その時の宝物。
宝物はなあに?
手形の中に宝物を描いたら
みーせーて♪ とみんなで聞きます。
いーいーよ!
自分の描いた宝物を発表しました。
カナヨさんの子どもたち一人一人への優しいお声かけで次第に会場がやわらかな雰囲気になっていきました。子どもたちの呟きがとても自然で素敵な時間でした。

三島市立図書館のスギヤマカナヨさんの絵本コーナー

児童カウンターの前にカナヨさんの絵本コーナーをご用意下さり、多くの絵本が借りられていました。『ぼくのまちをつくろう!』(理論社2015)から家を自由に並べて遊べるボードは、家が真ん中に集まっていたり点在したり、見るたびに街並みが変わっていた「ぼくのまち」でした。楽しいコーナーをご用意下さりありがとうございました。
図書館で今回のイベントを知りお申し込みされた方もいらっしゃいました。

スギヤマカナヨさん、デビユー30周年おめでとうございます。

作家生活30周年を迎えられました。ワークショップを通して、また、ご出版された数々の絵本から、三島の子どもたち、親子さんに、寄り添い励みになるお言葉を心に残してくださっています。感謝の気持ちを込めて、今までこんな絵本を何回も読んだ等カナヨさんの絵本の中で思い出に残っているもの、皆さんの声を集めた冊子(てんとうむし文庫さん編集)を贈らせて頂きました。関連イベントとして、大場川沿いのカフェ&スペースほとりさんにて、ゆずりは文庫さん主催で絵本『おやすみとおはようのあいだ』の原画展、ガラス窓にキットパスで描くライブペイントが行われました。
これからもカナヨさんの絵本をみんなで待っています。
益々のご活躍を期待しています。

『おやすみとおはようのあいだ』

一人一人の作品のいいところ、頑張ったところをよく見て褒めてくださるスギヤマカナヨさん、参加者皆さんから寄せて頂いた感想にも、カナヨさんのことばが嬉しかった、心に留まり響いたという声をたくさんいただきました。
最後に読み聞かせして下さった絵本
原画展でもご覧いただいた『おやすみとおはようのあいだ』のご紹介です。
全てキットパスで描かれています。


『おやすみとおはようのあいだ』
スギヤマカナヨ (めくるむ 2021 7月)
風が虹をあつめたら?
キットパスで描かれ明るくてやさしい色にふわっと包み込まれるような絵本です。
「あしたの もとが
はじける おと
ゆっくりと きょうが
あたらしい ひに なっていく」本文引用
おやすみなさいと眠りにつく時間は、ほっとするひとときで、寝る前の絵本時間はやさしい贈りもの。
「誰にでも、新しい朝が待ってくれていて、迎えてくれます。安心して、おやすみ」と、スギヤマカナヨさんのメッセージはあたたかでした。

一日どんなことがあってもみんなに新しい朝が来る、そう思う心強さ、支え。
新しい生活が始まる時、
誰もがやさしさを持って穏やかな毎日を過ごせる日が続いてほしいと願います。
          (文 山内 知恵子)