にゃんこサポート三島

2020年度活動報告

相談55件(TNR12 里親33 その他13)、TNR40匹、里親88匹
 飼い主さん等から飼えなくなったという相談が11件ありました。
内訳をみると、多頭飼育崩壊が4件、飼い主さんが緊急搬送や死亡、認知症や病気で引き続き飼う事が出来なくなったというのが5件、その他が3件。
 最近は、多頭飼育崩壊の話を間接的にもよく耳にするようになりました。その子達の殆どが環境が適切でないだけでなく、健康状態に影響のある子も少なからずいます。不幸な子を増やさないためにも責任を持って不妊去勢手術を!!
2020年度の主な活動
@具合の悪い子の支援
・水頭症の子の預かり・看取り
 4/7に路上にいた子の預かり依頼。生後そんなに経っていない。里親さんは既に決まっており渡せる様になるまでの預かり依頼。水頭症が判明。4/27に亡くなる。
・6/3 片目が塞がっている子猫の保護・預かり・治療・里親探し
 目の状態の悪い子を保護し、治療、眼球摘出を行った。里親さんも見つける。
 このケースでは、寄付金の募集も行った。
・6/22 ゴミのコンテナに遺棄されていた子猫5匹
既に2匹は亡くなっていた。残り3匹を救出したが1匹は亡くなり2匹は里親決定。
内1匹は、未熟児で目の状態が悪かったが、成長し里親決まる。目は治療もしたが、自然に吸収。

A多頭飼育崩壊の相談
・4/23 多頭飼育崩壊の相談 子猫5,成猫6 
 飼い主は強制退去。猫は殺処分予定。保護して手術をし成猫4,子猫5の里親を決める
・7/9 多頭飼育崩壊の相談 成猫17匹 子猫2匹
 手術をして12匹、子猫2匹の里親を決める
・11/18 多頭飼育崩壊の相談 成猫18 子猫10
 子猫3匹は亡くなる。他のボランティアと協力して取り組む。会では2匹預かり12匹の里親を決める
・3/12 静岡県中部 多頭飼育崩壊の相談 成猫8 子猫24匹
 情報提供、助言する。

B高校生との関わり
沼津東高校新聞部より取材。高校生から相談

C地域の方との協働
 地域の餌やりさんが捕獲をしてくれたり、相談者が里親が見つかるまで預かってくれたり、寄付金や餌等の寄付もありました。
ありがとうございます。御礼申し上げます。引き続きよろしくお願いします。 

20日の命  こまりちゃん

 4/7路上にいた子猫を保護した。里親さんを決めたので自力で餌を食べられるようになるまで預かってほしいという相談がありました。
 保護主さんは、赤ちゃんがいる若いご夫婦でした。
 預かってお世話していましたが、ミルクの飲みが悪く水頭症が疑われました。でも、お腹が空けば鳴いてご飯を要求しました。5ccのミルクを飲ますのに1時間を掛け、懸命にお世話してくれたNさんでしたが、残念ながら4/27に亡くなりました。
 チビちゃんは、皆の愛情を受け、与えられた生を全うしました。
 保護主さんと一緒にNさんの花壇に埋葬しました。名前は里親予定の方が付けてくれました。保護主さん、Nさん、里親さんありがとうございました。

バラ園にいた三毛ちゃん

 バラ園に迷い込んできた三毛ちゃん。目の状態が悪かったです。眼球摘出には至りましたが、その後、里親さんも見つかり元気いっぱいです。名前はあんずです。
 里親さん:食う、寝る、遊ぶ!
      かなりの甘えん坊。至って健康!とのことです。

コンテナに捨てられていた未熟児

 建築物を捨てるコンテナに5匹の仔猫が捨てられていました。内2匹は息がなく、3匹救出しましたが1匹は助かりませんでした。その内の1匹が、小さく目の状態も悪かったですが、無事成長し里親さんも決まりました。

沼津東高新聞部より取材を受けました

沼津東高校新聞部より取材依頼があり受けました。
一部抜粋
質問:協力できること
 猫ブームもあって?猫達の可愛い姿がTVで放映されています。とても癒されますが、野良猫を巡る現実は厳しいものです。

飼い猫であっても、引っ越し先がペット不可だから、大きくなって可愛くなくなったから等の様々な理由で、遺棄されたり保健所や愛護センター(一定期間保護した後、殺処分になる)に持ち込まれる子も少なからずいます。また、不妊・去勢手術をしないで飼っていて増えてしまい、酷い環境下にいる猫も多くいます。
里親募集では里親詐欺もあります。
 
 殺処分ゼロを目指している自治体も多いです。この事自体は歓迎すべき事ですが、一方で「山へ捨ててきた」「捨てに行く」という話をよく聞く事があります。
また、殺処分は殆どの場合、安楽死ではありません。
 生まれた子達には、何の罪もありません。不妊・去勢手術をする事で、不幸な猫達を減らす事ができます。野良猫に補助がある自治体も多いです。この事をぜひ覚えておいて下さい。 先ずはこうした現実を一人でも多くの人に知ってもらい、関心を持ってもらえたらと思います。
この10月に、高校生から野良猫のTNRと子猫の里親探しの相談を受けました。保護者にも了解と協力を得て、母猫はTNRをして子猫は里親を探しました。