にゃんこサポート三島ができて10年が経ちました。会は、10年前に三島市がボランティアを募集して結成されました。その頃は、ＴＮＲ、完全室内飼いもまだまだ周知されていなかったと記憶しています。
　三島市と協働し互いに手探りの中、活動が始まりました。活動の中心はＴＮＲでその頃は、里親探しは積極的には行っていませんでした。
　この間、行政の飼い主のいない猫に対する助成が広まった事は嬉しく思います。また、飼えなくなった犬・猫の引き取りを拒否出来るようになり、殺処分数が大幅に減少した事は喜ばしい事です。一方で、「山に捨ててきた」「カラスの餌食になってしまった」等々の話を聞くと胸が痛みます。まだまだ知らない所で多くの猫が不幸な目に遭っています。
　最近の相談をみると、多頭飼育崩壊や飼い主さんの病気、亡くなる等により、飼い続ける事が困難になっての相談が多くなっています。こうしたケースは、ボランティアのみで解決する事は難しく、行政とも協力・連携して社会問題のひとつとして捉える必要があると感じています。

　にゃんこサポート三島は、2017年からは市の直轄から離れ独自で活動をしています。
この6年間でＴＮＲが306匹、327匹の里親さんが見つかりました。
　活動を通して、活動に対する様々な形、考えが定着してきて現在の活動スタイルに至っています。にゃんこサポート三島の基本的な考え方は、どうにかしたい人をお手伝いするというのが基本となります。また、地域の人達との連携・協働を大事にしています。出来る事に限りはありますが、1匹でも不幸な子を減らしたいという思いで活動しています。
　皆さんの理解と協力と支援のおかげで、10年間続ける事が出来ました。
　地域の皆様、多くの里親さんに心より御礼申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。
　にゃんこサポート三島　会長　落合　朋子

2021年活動報告
相談63件（ＴＮＲ19　里親30　その他27）、ＴＮＲ64匹、里親79匹(子猫57匹、成猫22匹)
　 2021年度の主な活動
�@ＴＮＲ＆里親探し
・三島市。飼い猫が未手術だったため仔猫4匹が産まれる。相談を受け成猫6匹の手術を済ませ、成猫4匹・仔猫4匹の里親さんをみつけた
・三島市で地域猫3匹の手術を済ませ、成猫1匹と仔猫7匹の里親さんをみつけた
・沼津市で地域猫3匹が出産した仔猫12匹の里親さんをみつけた
・三島市で地域猫が出産した仔猫8匹の里親さんを探し、成猫2匹のＴＮＲを実施
・三島市で地域猫15匹のＴＮＲを手伝った
・清水町で地域猫14匹のＴＮＲを実施

�A飼い主さんや餌やりさんが、入院や亡くなる等によりお世話できなくなった事による相談が多数ありました。
・三島市：80歳の母が、高齢で猫2匹を飼っているが里親さんをみつけたい
・沼津市：立ち退きを迫られ猫12匹を連れていけない。７匹の里親さんをみつけた。
・清水町：餌やりさんが施設に入り猫4匹が残る。戻る見込みがないと近隣の方から相談を受けた
・三島市：飼い主さんが入院。未手術の猫2匹残る。1匹は亡くなり1匹は行方不明。
・伊豆の国市：餌やりさんが亡くなる。成猫3匹をＴＮＲし仔猫6匹の里親さんをみつけた
・三島市：手術済の地域猫2匹。近隣より苦情がきて里親さんをみつけた
・三島市：他県に住む母が急死。相談者が地元で解決

�B7/10　ＳＢＳラジオ　わんこ＆にゃんこのHappyＬifeに出演　
　7/20　ボイスキュー「おつまみちょうだい」のラジオ収録　

�C怪我・具合の悪い子
くり君と塩君（譲渡前の名）　

　里親さんからのご報告でもご報告していますが、
　8月下旬に保護依頼があり保護しました。
右前足に怪我をしていました。外傷（交通事故？）により骨折？して反転していました。毎日の処置を続けていましたが、最終的に断脚をしました。
　里親さんも決まり元気に過ごしています。よく食べ元気です。中々、里親さんも触れませんでしたが、最近は触れる様になりました。

　痩せた仔猫でした。保護して預かると1日に何回も嘔吐がありました。ご飯を少量ずつ回数多くする事で収まってきました。
　幸い、里親さんも決まりトライアル開始。ですが、数日して嘔吐が酷いと連絡がありました。里親さんが、精一杯の手当てをしてくれました。お世話も気持ち的にも大変だったと思います。私達は、ただ祈るしか出来ませんでした。譲渡は難しいとも思っていましたが、命を引き受けてくれました。
　塩君も頑張って応えました。
　今は、先住猫とも仲良くなり、内服は続いていますが元気だと報告頂いています。保護時(10月）は1.7�sだった体重も3.5�sまで増えました。
　Ｎさん。ありがとうございました。感謝しかありません。
　塩君。よかったね！遠くからいつも見守っています。そしてもっと元気になる事を願っています。