ミシマサイコの会

「ミシマサイコの会」(東海道箱根西坂〜三嶋宿)は、設立5周年が経過しホームページを開設しました(令和元年7月31日)。


東海道箱根西坂〜三嶋宿「ミシマサイコの会」ホームページでは、トップページに加え、「ミシマサイコの会」会員紹介・活動紹介(開催イベント、”豆州ミシマサイコ種まき体験会”の輪)、「ミシマサイコ」情報・栽培情報、サイコ/柴胡、ミシマサイコの効能、外部リンクページなどがあります。「ミシマサイコ」をキーワードに本サイトに皆さまのお持ちの歴史的、または、科学的な情報諸々をお寄せ頂き本サイトに掲載させて頂けますと、大変ありがたいです。
勿論、情報提供以外、ご意見・ご感想も大歓迎です。
東海道箱根西坂〜三嶋宿「ミシマサイコの会」に興味のある方は、どなたでも会員登録しミシマサイコを盛り上げる活動を始めることができますので、いつでもご連絡お待ちしております。

⇒「ミシマサイコの会」 mishimasaiko-31@ca.thn.ne.jp


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New 2025/2/4更新!!

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≪ 2025年「ミシマサイコの会」講演会 ≫
日時:令和7年2月2日(日) 14:00 〜 15:45
場所:三島市市民活動センター 4階(三島広小路 マックスバリュービル内)
演題:雑草を薬草にかえる やさしい方法
講師:薬剤師 鈴木 勝雄 氏
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鈴木 勝雄 氏プロフィール:1963年 沼津市生まれ。
大学は薬草を学ぼうと薬用植物学を専攻され、漢方薬についても学び、卒後、東京 - 神奈川の漢方薬局で生薬の調合ができる薬剤師として長年勤務。仕事のかたわら、生薬の陳皮に近い「橘」の存在を知り、その世界に没頭。自生地の戸田へ足しげく通い、橘のネットワーク同好会である「ときじく倶楽部」に入会。
2020年、介護の為、沼津に戻られ、2024年 “結(ゆい)たちばな” を起業および “ミシマサイコの会” 入会。
”結たちばな“ では、橘バーム「香久宮(かぐみや)」を販売。沼津市戸田地区は、古事記にも記されている日本固有の柑橘「橘」の北限自生地で、地元の有志が集まり、橘の保全活動と橘を活用したまちづくりが行われおり、その一環で橘精油を開発(橘は、非時香果(ときじくのかくのこのみ)と言われるくらい香り高き果実)。

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今回の講演では、「雑草を薬草にかえる やさしい方法」と題され、下記の12種の植物(「四季の薬草」一覧表)についてご紹介頂いた。内容は、雑学も交えながら親しみやすくわかりやすい説明で、多くの会員内外の参加者から質問が上がり盛会であった。講演の中では、実際の植物写真以外に、江戸時代の著名な本草学者 岩崎灌園(いわさき かんえん: 1786‐1842)による日本最初の本格的彩色植物図譜である『本草図譜』が掲示されると共に、実際の生薬サンプルや漢方薬が回覧で閲覧できた。

柴胡については、漢方処方に多用される重要な生薬として紹介された。風邪(ふうじゃ)の初期、太陽病期では葛根湯が常用され有用であるが、病期が長引き少陽病期においては小柴胡湯が、あるいは太陽・少陽合病期には柴胡桂枝湯が有用であることが紹介され、漢方処方において、体質的・症状的なものと病期とを合わせ使用のタイミングを見極めることが重要と再認識された。
講演の最後に、現代社会は、環境要因等、外部からの汚染に曝されており、緑の天然のクスリはそれらを排泄する力があり、日々の健康に役立て楽しみながら生きましょうというメッセージで結ばれた。


   「四 季 の 薬 草」 一 覧 表
  植物名 生薬名 利用部位 効  能 料理など
タンポポ 蒲公英 葉、根 健胃、催乳、利尿、解毒 若葉/サラダ、天ぷら 根/タンポポコーヒー、きんぴら
スミレ 紫花地丁 地上部、根 不眠症、のぼせ、関節炎、腫れ物、解毒 若葉/天ぷら、汁の実、和え物 花/サラダ、酢の物、ゼリー
ヨモギ 艾葉 若い全草、葉 高血圧、息ぎれ、神経痛、冷え症、出血 新芽/天ぷら、クルミやゴマ味噌和え、草もち、草だんご
コブシ 辛夷 花のつぼみ 鼻づまり、鼻炎、蓄膿症、頭痛  
ドクダミ 十薬、魚腥草 全草 腫れ物、痔、蓄膿症、便秘、梅毒 新芽・若葉/天ぷら、つくだ煮
ツユクサ 鴨跖草 全草 利尿、腎臓病、解熱、解毒 若芽・若葉/おひたし、汁の実 花/サラダやスープ
オオバコ 車前草、車前子 葉、種子 咳止め、痰、利尿、視力改善 若葉/天ぷら、和え物
ミシマサイコ 柴胡 解熱、消炎、肝障害、憂うつ、イライラ 乾燥葉/ハーブティー
ヤマノイモ 山薬 根茎 食欲不振、下痢、だるさ、無気力 麦とろ、山かけ、とろろそば。むかご飯
クズ 葛根、葛花 根、花 根/風邪、首肩こり、頭痛、下痢、ジンマシン 花/二日酔い 新芽/天ぷら、和え物 花/三杯酢 根/くず湯、くずきり、くずもち
クコ 枸杞子、地骨皮 果実、根皮 果実/強壮、腰膝のだるさ、視力減退 根皮/寝汗、咳、出血 若芽・若葉/天ぷら、汁の実、クコ飯 果実/お粥、スープ、炒め物、クコ酒
ジャノヒゲ 麦門冬 塊根 咳、痰、口渇、舌の乾燥、滋養強壮  






お知らせ

2025/1/18更新!!

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≪ 2025ミシマサイコフェア ≫
日時:令和7年2月24日(月/振替休日) 10時〜15時
場所:楽寿園展示場(楽寿園入場料 \300 15才以下学生 無料)
                  以下、ミシマサイコフェアチラシ参照
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「ミシマサイコの会」

 本会は、2014年2月23日、10回以上回数を重ねてきた三島自然を守る会主催の「ミシマサイコ学習会」にて、三島で絶滅状況にある可憐な黄色の花が咲く薬草ミシマサイコの復興を目指し17名で活動をスタートしました。

 ミシマサイコは、その根が漢方薬に用いられる生薬:サイコ(柴胡)の基原植物です。柴胡は、中国最古の薬物書『神農本草経』(1〜2世紀頃の編纂?)の上品(長期服用が可能な養命薬)として、また、日本現存最古の薬物辞典本草和名(918年に編纂)にも収載される伝統ある生薬です。

三島は、江戸時代、旧東海道の箱根西坂の宿場町として栄え、箱根山麓〜富士山麓〜天城山麓/伊豆半島で自生・採集され三嶋宿に集荷されていた柴胡の評価が高く、薬草名としてミシマサイコと呼ばれるようになりました。かつては関東以西、四国、九州などの山野に自生していましたが、乱獲され、今や環境省レッドリスト2017では絶滅危惧種U類 (VU) に指定されています。

 私達はこのような現状に鑑み「三島柴胡(ミシマサイコ)」をもっと市民に周知し、環境保全とともに一株でも多くのミシマサイコが街並みを飾ることができればと願っている次第です。

【活動内容】
◎ 種蒔き体験・講習会
◎ 地域連携活動の促進
◎ 講演会・勉強会の開催
◎ ミシマサイコ知識の深耕・情報収集
◎ 会員情報交換会
         など

《会員募集・お問い合わせ先》


 東海道箱根西坂〜三嶋宿「ミシマサイコの会」に興味のある方には会員となって、一緒にこの地域・活動を盛り上げていただきたいと思っております!
どうぞ皆さまのご支援・ご協力、よろしくお願いいたします。
☆正会員:年会費 2022年度より無料

 皆さま、一株でも多くのミシマサイコの種蒔きを行い、「夏の豆州の風物詩」可憐な黄色のミシマサイコの花を育んでいきませんか?


⇒「ミシマサイコの会」 mishimasaiko-31@ca.thn.ne.jp
⇒ 会長:星野建司 kenji-hoshino@ny.thn.ne.jp