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聞こえない・聞こえにくいってどんなこと?

1.地域の中で孤立しがち
地域社会では耳の聞こえない人も一緒に生活しています。
しかし、皆さんの声が聞こえないためコミュニケーションが
とりにくく、地域の中で孤立してしまいがちです。
皆さんの配慮によって、情報から取り残されることなく行動ができます。
聴覚障害者が安心して暮らせるよう、ご協力ください。

2.情報が入ってこない
私たちは耳から聞こえてくる声や音で情報を得ていますが
聴覚障害者にはそれが聞こえません。また、情報が出ているか
どうかもわからないことがあります。
聴覚障害は、外見だけではわかりません。災害発生時に情報が
得られないことから状況判断ができず、適切な行動がとれない場合が
あります。
まわりの人からの積極的な情報提供があれば、正しく判断し
行動することができます。





いろいろなコミュニケーション方法

1.筆談
(1)文章は短く、簡潔にお願いします。
(2)「いつ」「どこで」など箇条書きで書くと伝わりやすくなります。
2.口話(こうわ)・読話(どくわ)
(1)はっきり口を開けて、普段の早さで話してください。
(2)「食事が」「届きました」のように文節ごとに区切って話してください。
3.身振り手振り
(1)自分なりに工夫した身振りでも通じることがあります。
(2)表情をつけるとわかりやすくなります。
(3)方向、対象物を指し示すとわかりやすくなります。
(4)数字を指で表すとわかりやすくなります。
4.手話
表情、手、腕、全身を使った、ひとつの言語です。
5.機器(補聴器など)の使用
補聴器や人工内耳を使っている人は、まわりに騒音があると聞こえにくく
なりますので配慮してください。


支援方法

1.聴覚障害者は音や声による情報が伝わりにくい
地震などの災害時には、声や音での情報が正しく伝わりにくく
生死に関わることにもなりかねません。
(1)警報・同報無線・広報車や呼びかけは聞こえません。
(2)ラジオ・テレビの音は聞こえません。
どちらも書いて伝えてください。
(3)電話はできません。
聴覚障害者から電話を頼まれたら、代わりに電話をしてください。
(4)家が倒壊して下敷きになったら助けを呼べません(救助が来ても
わからない、呼びかけが聞こえない)
聴覚障害者が住んでいる家がわかっていれば、安否を確認してください。


2.デパートや駅での放送は聞こえません
正確な情報を張り紙やホワイトボードに書いて、よく見える
ところに掲示してください。聴覚障害者だけでなく、放送を
聞き逃した人や年配者にも役立ちます。
3.避難所では聴覚障害者であることを自ら示している場合もあります
ぜひ、呼びかけやお知らせ・放送の内容を、まわりの聴覚障害者に知らせてください。


静岡県の市町には依頼をもとに手話通訳者や要約筆記者を派遣する制度があります。
お問い合わせは各市町障害福祉担当課まで。

参考資料:「災害時の聴覚障害者支援」制作 静岡県聴覚障害者情報センター