三島絵本をたのしむ会

11/17スギヤマカナヨさんと丸本智也さんによる 講演会

三島絵本をたのしむ会主催でみしまの文化百花繚乱プログラム
絵本作家・手で見る学習絵本『テルミ』編集長スギヤマカナヨ氏×偕成社編集部丸本智也氏講演会
〜あらゆる子どもたちが絵本を楽しめるように〜
三島市生涯学習センター3階 講義室で開催しました。
三島市と近隣市町の他、静岡市、藤枝市、島田市、東京都から63名の皆様がお集まり下さり
増席満員御礼での開催になりました。ご参加下さった皆様、ありがとうございました。

バリアフリー絵本って、どんな本?

講演会冒頭では「読書バリアフリー」についてお話下さいました。
先ずは“知ること”
今回の講演会でお聞きできて”知ったこと“は、身近なところからバリアを意識する始まりの一歩になると思いました。
そして、子どもたちに本を届ける私たちの意識と届け方が大事、絵本からバリアフリーを考えるきっかけになりました。

てんじつきさわるえほん 『ぼうけんしよう!』

点字付きさわる絵本『ぼうけんしよう!』ができるまでの制作秘話をカナヨさんと丸本さん、お二人からお聞きしました。2年半かけて作られたご苦労がわかりました。時間をかけて作られたこだわりがどの子どもたちにも楽しめる工夫となっています。また、丸本さんの説明をお聞きしながら特殊加工の印刷工程のビデオも見せていただきました。

『ぼうけんしよう!』 (偕成社)

カナヨさんの読み聞かせに合わせて、私たちもユビッキーになって2本指でトコトコと道を進みました。
2つの分かれ道では、どちらかを選びトコトコ・・・あれ?行き止まり!
絵を見るだけ、ことばを聞くだけではわからないが、触ってわかる絵があることに関心する場面もありました。
会場にいるみんなでゴールを目指しました。笑いあり驚きあり楽しい冒険になりました。

点字付きさわる絵本、布えほん、バリアフリー絵本の展示、書籍販売、サイン会も行いました。

偕成社丸本さんからお借りした約20冊の点字付き触る絵本の中には、布をあしらえて作られた『はらぺこあおむし』がありました。カナヨさんからお借りした布えほんもさわってみて分かる感覚が新鮮でした。
三島絵本をたのしむ会のメンバーで考えたバリアフリー絵本はブックトラックに展示しました。視点を変えてみるといつも読んでいる絵本もバリアフリー絵本になるのではと皆であれこれ話し合えたことも気づきになりました。


講演会を終えて。

知らないことを教えて下さり感動した。
バリアフリー絵本の具体的なお話を聞くことができてよかった。
作り手の大変さをあらためて感じた。
点字絵本の制作過程を興味深く見ることができた。
バリアフリー絵本は目に見えない人だけのものではないことに気づけて良かった。
など、お声を聞かせていただきました。

講演会が皆様のご活躍の場につながることを願っています。
三島絵本をたのしむ会でも今回の企画をきっかけに“どの子どもとたちとも一緒に楽しめる絵本”
を考え、触れて、みんなで読んでいきたいと思います。