三島市民ポータル

18.三嶋暦師の館

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ギャラリーレポート

今日は、まな・ちかさんの従妹大学生のまちこさんと留学生のトニーが三嶋暦師の館を訪問しました。
三嶋暦の会会長の西川勝美さんが笑顔で手を振っています。


まちこ 『トニー、三島に来て3日目だけどもう三島に慣れた?今日は歴史の深い三嶋暦を紹介するよ。』

トニ− 『おぉ!それ凄く楽しみ!僕ヒストリー大好き!』

     

まちこ・トニー 『こんにちは。パサディナから来ましたトニー・スミスです。今日はよろしくお願いします。』

西川勝美さん(以後西川) 『こんにちは。三嶋暦の会の西川です。では、どうぞお上がりください。』

トニー 『お庭が日本の様式です〜シンプルビューティー、建物も古い!建物いつのものですか?』

西川 『こちらの建物は江戸時代のものです。富士裾野十里木の関所の建物を移築したものです。』

トニー 『おぉ!ペリー提督が日本に行った頃ですね。』

西川 『ふふっ、ペリーさんが出てくるとは思いませんでした。そうですね、江戸時代後期です。さぁ、どうぞ』

まちこ 『あれ?エントランスが2つありますが、どちらから上がればよいですか?』

西川 『良い所に気づきましたね。この大きな入口は屋敷の主人や大切なお客様が使用し、
    こちらの小さい入口は家の者が使いました。』

     

トニー 『オウッ!・・・ここ段差が凄くて顔をぶつけました。鼻が・・・』

西川 『トニーさん大丈夫ですか?この奥座敷は一段高い上段の間になっていて、客人をもてなす
    格式高い部屋です。』

まちこ 『応接間みたいなものですね。掛け軸も飾られてとても日本的で素敵だな〜』

トニー 『あちらの奥にある小さい部屋は・・・レストルーム!?』

西川 『そうです。どうぞ。』

トニー 『オー!レストルーム広い。』

西川 『このトイレは、大岡信さんの短編にも取り上げられているんです。大岡信さんがこの屋敷に
    よく出入りされていたそうで、その頃はこのトイレに畳が敷いてありトイレでは、ゆっくり落ち着いて
    用を足せないと詠ってているんですね(笑)さぁ、次は三嶋暦そのもののお話をしましょう。』

まちこ・トニー 『はい、お願いします。』

     

西川 『三嶋暦ですが、簡単に言いますと暦とはカレンダーのことなんですね。』

まちこ 『月とか火とか文字が入っていますものね。けれど、ひらがなで色々な文字も入っていますよ。』

西川 『そうですね、暦は日や曜日を知る役目だけでなく、禁忌について・・・まぁ、占いの様な
    ものなのですが、その記述も書いてあります。』

まちこ 『この暦は、どのような方が使っていたのですか』

西川 『三嶋暦は、幕府や大社などに献上していたのは、もちろんなのですが、一般の庶民の方にも
    買って使っていました。お土産やお歳暮にも喜ばれたそうですよ。』

トニー 『お土産!ダディとマミィに買って行こうかな〜』

     

西川 『では、最後に三島茶碗について説明します。この茶碗は、室町時代に朝鮮から京都に
    持ち込まれました。ほら、茶碗に細かい模様が入っていますね。これを見た当時の京の茶人達が
    三嶋暦に似ているという事から三島茶碗と名づけられたと言われています。』

まちこ 『え〜素朴ですごく可愛い。』

トニー 『これがワビサビですね〜(この言葉使ってみたかったです)』

西川 『難しい言葉を知っていますね。三島茶碗は、茶碗に形成した後に細かな模様を押し付け、更に
    この凹んだ所に白い土を埋めて表面を整えてうわぐすりを塗って焼く、大変手間のかかる逸品です。』

トニー 『手間と愛情ですね。』

まちこ 『うまいこと言って〜、落語の勉強もするつもり!?』

西川 『まちこさんこそうまい!実は、この館では落語家を呼んでイベントを催したり、近隣の人が集まって
    お月見会を行ったりしているのですよ。イベントについては広報やホームページで
    お知らせしますので、またいらしてくださいね。』

     

トニー 『僕、とても三嶋暦師の館が気に入りました!さっそく入居したいです。』

まちこ 『もう、トニーってば冗談大好きなんだから!暦師の館は有形文化財なんだから!!』


取材日:2010年8月12日

ワンポイント

三嶋暦師の館は、江戸時代後期の建物です。
三嶋暦・三島茶碗・三四呂人形が展示しています。 皆さんぜひいらしてください。

 

三嶋暦師の館

〒411-0035三島市大宮町2-5-17

電話 055-976-3088

open
午前9時30分から午後4時30分(月曜日、年末(12月27日から1月1日))

駐車場

Webサイト
三嶋暦師の館

メールアドレス
なし